Microsoft リスト (Microsoft Lists) の Webinar および AMA からの最新情報
Microsoft 365 メッセージセンターと Planner と Power Automate
勉強会登壇のお知らせ( LogicFlow-ja) - 2020/8/29 開催
Microsoft リスト アプリ in Microsoft Teams が GA !
PowerPoint スライドの再利用 (SharePoint & Microsoft Search)
Microsoft Ignite 2020 注目のセッション情報! - Microsoft Search
Microsoft Ignite 2020 - 注目セッション(生産性向上シナリオ関連)
Microsoft Ignite 2020 - SharePoint 管理センターの最新情報
Microsoft Ignite 2020 - SharePoint ポータルの最新機能
新しい Microsoft Stream と SharePoint
Power Automate の Apply to each 内でOffice Script を使うときの注意点?
[Office Scripts] Excel 内のデータを使って SharePoint ライブラリのプロパティを自動設定しよう
🎄Microsoft Lists とは? - SharePoint リストとの違い🎅
2021年1月の.NETラボ勉強会に登壇
[.NETラボ勉強会] SharePoint Syntex についてのセッション録画および資料公開
Power Virtual Agents for Teams と QnA Maker を組み合わせてチャットボットを作ろう!
新しい Microsoft Stream への移行を準備しよう!
昨年 Microsoft Stream の新しい Stream 機能が発表され、段階的な移行が既に始まっています。
そこで移行に向けて情報を整理しておきたいと思います。
まず手始めに把握すべきは、Microsoft Teams の録画の保存先が従来の Stream のストレージではなく、 OneDrive for Business または SharePoint にとって代わることになるということです。このことに関しては以前にもブログに投稿しています。未読の方はご一読ください。
新しい Microsoft Stream と SharePoint (weblogs.jp)
現在の移行に向けたスケジュールの確認
Microsoft 社が公開している新たな Stream に向けたロードマップは次のリンクを確認しておきましょう。
Use OneDrive for Business and SharePoint for meeting recordings - Microsoft Teams | Microsoft Docs
この一部下記に抜粋します(少し読みやすく翻訳を変更しています)。
日付 | イベント |
2020 年 10 月 5 日 (完了) | Teams 会議ポリシーを有効にして、会議の録画を Microsoft Stream (クラシック) ではなく OneDrive for Business と SharePoint に保存できるようになる |
2021年1月7日より開始 (完了) | 組織の Teams ミーティング ポリシーを変更して明示的にストリームに設定しない限り、新しい Teams ミーティングの記録はすべて OneDrive for Business と SharePoint に保存されます。 引き続き Microsoft Stream (クラシック)に保存する場合は、ポリシーの値を明示的に Stream に設定する必要があります。 |
2021 年 7 月 7 日から段階的に展開する | すべてのお客様 (エンタープライズ、教育、GCC)
お客様がリリースのタイミングをコントロールできるように、この日までにこの機能をロールアウトすることをお勧めします |
会議の録画の保存場所の確認
今後の録画の保存場所は次の通りです。
チームのチャネル以外の会議の録画
レコーディングしたユーザーの OneDrive for Business / レコーディング フォルダー内に保存されます。
チャネル会議の録画
チームに紐づく SharePoint サイトの「ドキュメント」ライブラリ内の「チャネル名」>「Recordings」フォルダ内に格納されます。
ダウンロードを禁止する方法の確認
チーム会議以外の場合は、録画は OneDrive for Business に保存され、同じ組織内の参加者にはこの録画へのリンクが読み取り専用で渡されます。とはいえ、ダウンロードはできる状態となります。
チャネル内での会議以外で会議を開催したときに社外のメンバーがいる場合は録画に対して権限は付与されません。そのため閲覧もダウンロードもできない状態となります。しかし、社内のメンバーの場合は表示のみのリンクが表示され、これのリンクが Teams 内に共有されます。
一方でチーム内のチャネル上での会議の場合、チームメンバーがアクセスできる SharePoint サイトに録画ファイルが格納されることになるため基本的にはチームメンバーはファイルの削除やダウンロードできてしまいます。
このように、会議の開催および参加方法によって生成される録画ファイルに付与される権限や保存場所が異なります。詳しくは下記のリンク先を確認してください。
OneDrive for Business と SharePoint を使用して会議の記録を行う - Microsoft Teams | Microsoft Docs
2021年4月以降の変更
チャネル会議以外の録画については読み取り専用のリンクは、既定でダウンロードを禁止するオプションがオンになった状態で生成されるように変更されます。
しかし、引き続きチャネル会議ではチームメンバーに対して SharePoint サイトの既定の権限が付与されることになるため、[編集]アクセス許可レベルが付与されることになります。またチームの所有者はサイトコレクションの管理者権限となるわけです。そのため、ダウンロードなどが許可される状態になります。
したがって機密性の高い内容が録画されるようなケースではダウンロードを含めて制限するために、チャネル会議は使ってはいけません。OneDrive for Business から必要なメンバーにダウンロードを禁止した形でリンクを配ることが必要です。
将来的にはチャネルの録画の取り扱いに関しては新しい仕組みが出てくるようですが、今のところ詳細は不明です。
なお、これらの変更は新たに作成される録画に対してだけ影響し、既存の録画ファイルの権限を自動で変えるようなことはありません。
この変更の適用時期は次の通りです。
- 2021年4月上旬から6月上旬まで
会議の録画の保存先をOneDrive および SharePoint に切り替える方法の確認
2021年7月7日以降は Microsoft Stream(クラシック) には新しい会議の録画を保存できなくなります。
しかし、これより前に保存先を OneDrive for Business および SharePoint に切り替えることもできますし、逆に Stream のままにしておくこともかのうです。こうした変更には PowerShell を利用し、Teams の会議のポリシーを変更します。従来通り Stream をしばらく使い続ける場合は次のコマンドを実行します。
Set-CsTeamsMeetingPolicy-IdentityGlobal-RecordingStorageMode"Stream"
制約についての確認
SharePoint や OneDrive for Business 上に格納された録画に関して現時点では下記のような制限事項があります。
- クローズド キャプションは英語のみ対応
- トランスクリプトの表示、編集、検索などは行えない
- トランスクリプトは編集できないが、キャプションのオン/オフを切り替えられる
- 記録を共有するユーザーを制御することはできるが、共有アクセス権を持つユーザーが記録をダウンロードできないようにすることはできない
- 記録の保存が完了しても、メールは送信されない。完了したレコーディングは、会議のチャットに表示される
Microsoft Ignite 2021 Recap - Community Day に登壇します
2021/3/24に開催される Microsoft Ignite Recap Community Dayに少しだけ登壇します。
このイベントはコミュニティイベントであり、2021年3月上旬に開催された Microsoft Ignite 2021 の内容を日本語でかいつまんでご紹介しようというものです。
私は、同じ Microsoft MVP の 太田 浩史さん、村地 彰さん、中村 太一さんと一緒に4名で登壇の予定でして、登壇時間とタイトル、概要は下記の通りです。
[12:35-13:05] ハイブリッドワークプレイスってなんだ? ずっと Microsoft 365 を見てきた 4 人で振り返る Microsoft Ignite 2021
概要:さまざまな要因で私たちの働きかたが変わる中で、今回の Microsoft Ignite では「ハイブリッドワークプレイス」がキーワードとして打ち出されました。Microsoft がイメージするハイブリッドプレイスってなんだろうな?そのヒントが今回のイベントで数多く発表された機能から見えてくる気がします。
このセッションでは、これまでずっと Microsoft 365 を見てきた 4 人が、発表された機能を振返りつつハイブリッドワークプレイスやそれによって変わる働きかたについて語り合いたいと思います。
お時間のある方は Connpass サイトにて事前登録の上、ご参加ください。多くの方のご参加をお待ちしています。
Microsoft Search - Graph コネクターのインデックスクォータ
自分への備忘録を兼ねてます。
Microsoft Search の Microsoft Graph コネクターを使っていろいろと検証しているのですが、インデックス クォータがすぐに不足してきてしまう。そもそも容量はどのように決まっているのでしょうか?
ライセンスのページに詳細が書かれています。
インデックスクォータは、Microsoft 365 E5 または Office 365 E5 のライセンスごとに 500 アイテムのインデックスクォータが追加されます。残念ながら Microsoft 365 A5 や Office 365 A5 には含まれない。
私の検証しているテナントでは E5 のライセンスを2つほど検証用に購入しています。そのため、1000インデックス クォータが利用できるというわけです。
なお、Microsoft Search で Microsoft Graph コネクターを利用する分には料金はかかりません。つまり、釣り竿(Graph コネクター)は無料だけど、釣った分(インデックスを付けて利用する分) だけ支払ってねということですね。
検証する場合は、この辺りを気を付けましょう。
待望の新たなモダンな SharePoint サイトテンプレート登場 !
モダンサイト用の新たなサイトテンプレートが利用できるようになります!
[Microsoft 356 Roadmap]
新しいサイトテンプレートの概要
サイト テンプレートはシナリオベースとなっており、各テンプレートにはあらかじめ入力されたコンテンツやWebパーツが含まれており、組織のニーズに合わせてカスタマイズも可能。モバイルでも利用できるとのことです。
SharePoint look bookで公開されているものと同じようなものなのかなと思っていたのですが、画面を見る限りデザインは異なっているようです。
クラシックな SharePoint サイトは比較的手軽にテンプレート化できましたが(といっても課題も多かったですけど)、モダンサイトにはこれがなく、似たようなことをしようとするとサイトデザインとサイトスクリプトを自分で用意する必要がありました。新たなサイト テンプレートは、このサイトデザインをビルトインで Microsoft がいくつか新たに用意するよということです。まだサイトデザインやサイトスクリプトについて学習していない方は、この機会に学習して準備しておきましょう。ということで、従来のサイト デザインが「サイト テンプレート」と呼ばれるようになります。
"以前のバージョンの SharePoint では、サイト テンプレートはサイト デザインと呼ばでしたが、今後はサイト テンプレートと呼ばれます。"
SharePoint サイト テンプレートを適用およびカスタマイズする - Office サポート (microsoft.com)より引用
ロールアウトの時期
まずは対象指定リリースのテナントから段階的に導入されることになるということで、標準リリースとなっているテナントでは利用できるようになるのは少し先になるようです。
- 対象指定リリース(選択されたユーザーまたは組織) : 4月下旬から5月中旬
- 標準リリース : 5月中旬から6月下旬
なお、この新しいテンプレートは無効化することはできないとのこと。
利用可能なシナリオ ベースのサイトテンプレート
コミュニケーション サイトとしては従来のショーケース、トピック、空白以外に、次の4つが追加されます。
イメージ | テンプレート名 | 説明 |
部署 | 閲覧者と部門のニュースを関連付け、今後のイベントを強調表示し、頻繁にアクセスするファイルに簡単にアクセスできます。 | |
リーダーのつながり (Leadership connection) | 会話、ニュース、イベントに参加して、リーダーとチーム メンバーをつなげて、組織の文化を構築します。 | |
ラーニング の中心 (Learning Central) | イベント、ニュース、および特別なカリキュラムリソースを紹介する 1 つの場所として、組織内でユーザーが最初にたどり着くサイトです。 | |
新しい従業員のオンボーディング | 新入社員の研修プロセスを通じて新入社員を関与して指導することで、新入社員のオンボーディングを合理化および調整します。 |
「ラーニングの中心」というサイトテンプレートは、なんだか日本語としてしっくりこないので実際にロールアウトされるときにはそのままカタカナでラーニング セントラルなどになるのではないかなと思っていますが、社内外の研修の情報を整理するのに必要な Webパーツなどがそろっていそうです。オンラインでの研修が可能なのであれば、これとMicrosoft Teams のウェビナー機能を組み合わせていくとよさそうです。
あとは、従業員のオンボーディングとありますが、この辺りは Microsoft Lists にも同じ名前でテンプレートが用意されており、これと組み合わせると入社したらやるべきことを整理できそうです。もちろん、不足する部分は Power Apps でアプリを作ったり、Power Automate で自動化することも念頭に入れておくことが大切でしょう。
あと、コミュニケーションサイト テンプレートがベースであるため、コミュニケーションは必要があれば、 Yammer を使って補っていこうというのが、テンプレートの特徴の一つです。例えば、リーダーシップのつながり サイトもリーダシップチームとのコミュニケーションは、 Yammer で行うことを前提としたテンプレートになっています。
チームサイトとしては従来のテンプレートに加えて新たに次の4つが用意されます。なお、従来のチームサイトのテンプレートは「チームの共同作業」という名称になるようです(独り言 : サイトのフィーチャーにも「チームの共同作業」というのがありましたが、サイト自体がシナリオベースになったことで、サイトの一機能だったものが格上げされたような印象です)。
イメージ | テンプレート名 | 説明 |
イベントの計画 | チームとイベントの詳細を調整して計画します。 既製のイベントのまとめとイベントの状況に関するニュース投稿テンプレートを使用して、チームを最新の状態にすばやく更新します。 | |
プロジェクト管理 | 頻繁に使用するツールにアクセスし、プロジェクトの更新を共有し、会議のメモを投稿し、チームドキュメントをアップロードできる、チームの共同作業スペースを作成します。 | |
トレーニングとコース | コースのリソース、ニュース、イベントを共有して、コースの参加者と学生を特定の学習機会に備えます。 | |
トレーニングと開発チーム | ブレーンストーミングを行い、他のユーザーの学習と成長を支援する機会を計画します。 |
このチームテンプレートは、基本的には Microsoft 365 グループとともに使うことになるでしょうから、Microsoft Teams のチームと組み合わせて利用することになることを想定しておくことが大切だといえそうです。
プロジェクト管理の場合は、チームメンバーで Teams上で会話しファイル共有をしていくことに加え、サイト機能もうまく組み合わせる必要があるところでしょう。テンプレートだけではなく、どんな使い方をしていくとよさそうか、組織内でディスカッションできるといいでしょうね。ということで、Teams でチームを作るときにプロジェクト管理を行う用途なのであれば、このテンプレートを適用しておくとよさそうです。
そのほか気になるのはトレーニング(研修)関連です。「トレーニングとコース」は、主に先生と生徒の間で利用することを想定しているようです。Teams を使ってオンラインでのコミュケーションに加え、ファイル共有など含め研修参加者や学生との情報共有をする場として利用しやすいように、Webパーツ等が事前設定されているようです。「トレーニングと開発チーム」は講師や先生同士でのコミュニケーションを支えるサイトテンプレートのようです。カリキュラムの相談や学生もしくは社員の育成に関してやり取りする場として使えそうです。たとえば、ここで話あった内容から Microsoft Viva Learning のコンテンツが決まるといったフローも考えらそうです。
新しいサイトテンプレート(サイトデザインとサイトスクリプト)を利用するメリット
サイトデザインとサイトスクリプトは、従来のサイトテンプレート化とは概念が全く異なります。従来のサイトテンプレート (*.wspを作る場合) は、鋳物の鋳型のようなものでサイト作成時に選ぶ必要があり、サイト作成後にはテンプレートがアップデートされたとしても、よくも悪くも影響を受けませんでした。
一方のサイトデザインとサイトスクリプトですが、サイトスクリプトと呼ばれるスクリプトを SharePoint 管理者が用意します。これは JSON形式で書かれたサイトの部品作成指示書のようなものであり、Aというスクリプトを実行するとリストが作成される。Bというスクリプトを実行するとナビゲーションとサイトのテーマを変更する。といったように、複数のスクリプトを用意できるようになっています。サイトスクリプトはそのままでは実行することができず、サイトデザインというものにひとまとめにしていく必要があります。たとえば、コミュニケーションサイトには「トピックス」や「ショーケース」というサイトデザインがあります。このサイトデザインを適用したら、AとBのスクリプトを呼び出そうとか、Cだけ呼び出そうとか、そういうようなことができるわけです。つまりこのアプローチというのは、空白のコミュニケーションサイトまたはチームサイトのテンプレートからサイトを作って、一から手で設定していく内容を Excel のマクロのように自動化するという発想がベースとなっています。
そのため、サイトデザインは、作成後のサイトに再適用できるのです。この点が、従来のサイトテンプレートとは発想が大きく異ります。
以上のことから、新たなサイトテンプレートというのは新規にサイトを作成するときに選べますし、既存サイトにも適用できます。新たなリストが作られたり、テーマが適用されたり、ナビゲーションが追加されてりすることになります。心配なのは既存のリストやライブラリ、ページがすべて置き換わってしまうのかという点だと思いますが、基本的にこれはありません。基本的には足し算または上書きであり、すでにあるものはそのままです。これはサイトデザインとサイトスクリプトの挙動がそうなっているためです。
サイトデザインについて学ぼう
不安のある方は、とにかくまずはサイトデザインとサイトスクリプトを学習しておきましょう。独自のサイト テンプレート作成もできますが、結局この部分は自分でサイトデザインを作る必要があるのです。
独学したい方は下記に情報が公開されていますので、これが参考になります。
SharePoint サイト デザインとサイト スクリプトの概要 | Microsoft Docs
また実際に試せる環境があるのがベストですので、Microsoft 365 開発者プログラムにサインアップして、気軽に利用できる自分用の学習用テナントを手に入れることも大切です。このプランは学習用途のものなので運用環境としては利用できませんが、Microsoft 365 E5の機能が25シートまで付属しており、これを無料で試せます。詳しくは下記のリンク先を参照してください。
Microsoft 365 開発者プログラムに参加する | Microsoft Docs
新しいテンプレートを利用するために準備すること
新しいテンプレートを利用するために準備することとして、まずはユーザーにこうしたテンプレートが利用できるようになることの周知をすることが大切です。
すでに Microsoft のサポート文書が公開されているので、まずはこれを確認することでしょう。
🔗 SharePoint サイト テンプレートを適用およびカスタマイズする
このページ内で大事なのは FAQ の部分です。特に抑えておくべきところを書き出しておきます。
- サイト デザインを適用するには、サイトの所有者権限以上が必要
- ハブに関連付けられている場合は、テーマは従来通りハブから継承することになる。テンプレートを適用してすぐにはテンプレートのテーマが自動的に使われるものの、発行後しばらくするとハブのテーマに更新される
- 一度サイトテンプレートを適用すると、自動的に元に戻すことはできないが、手動で元の状態に戻していくことはできる(ナビゲーションを削除したり、テーマを更新するなど) ⇒ ※筆者注※前の状態を覚えておくことができれば、の話ではありそうですね。
- サイトの[設定]パネルに表示される[サイト デザイン]が[サイトテンプレート]に置き換えられる
ということで、新しいテンプレートの知識をしっかりと身に着けるには「サイトデザインとサイトスクリプト」について学んでおいた方がいいよ、ということでもありますね。